平成24年度の税理士試験が実施されて一ヶ月程が経過し、徐々に会計事務所業界の採用活動も落ち着きつつあります。特にお盆後に転職先が決まるという方も多く、会計事務所の求人数も一時期のピーク時から比べると減少傾向に向かっているようです。9月以降に転職活動を行われる方は、自己分析、キャリアの棚卸し、応募書類の改稿など十分な準備が必要になります。 今年の会計業界の転職シーズンのピークもひと段落してきましたが、転職希望者の中には「自分の適正年収」が曖昧で、面接時に希望の年収をどのように伝えて良いのか悩むという方も増えてきているようです。会計事務所の転職サポートを行う株式会社MS-Japanの調査によると、今年の税理士科目合格数別の年収水準は下記のような傾向であることがわかりました。
税理士試験合格科目数ごとの年収水準
1科目…280~330万円
2科目…330~380万円
3科目…380~430万円
4科目…430~480万円
5科目…500~550万円
※上記の数値は2012年7~8月の間に株式会社MS-Japan経由で会計事務所に転職が決まった方々を対象に、転職後の理論年収と税理士試験の合格科目数を調査したものです
※記載の数値はあくまでも平均的な水準として算出されたものであり、経験の有無、職務経歴の内容で上記水準と前後するケースも想定されます
やはり、会計事務所業界においてご自身の年収水準を上げるためには、実務経験を積むだけでなく、可能な限り税理士科目に合格し、官報合格を目指す必要がありそうです。 尚、平成24年度の税理士試験結果発表に関しては12月7日を予定しています。次年度以降も税理士試験を目指される方は、引き続き頑張っていただきたいと思います。
(文/キャリアアドバイザー)