会計トピックスでは、これから会計業界での就職を目指す方々に向けて、就職ノウハウをお伝えしています。前回の記事は志望動機の作り方という題材を取り上げましたが、今回は転職活動の際に避けては通れない“スケジュール管理”のコツについてお伝えしたいと思います。
面接スケジュールを考える前に、応募する求人数を見極める
転職活動を始めるに当たって「何社くらい応募するべきか」という質問を受けることが多いのですが、この質問は非常に重要です。特に転職活動をした経験がない方にとって「はたして自分は転職市場で評価されるのか」「自分が作った書類は選考を通過するのだろうか」と漠然と不安を抱えてしまいがちです。その為、出来るだけ多くの求人に応募をして可能性を広げておきたいという方もいらっしゃるようです。
しかし、数多く応募すれば良いかと言えば決してそうではありません。景気状況や採用トレンドの変化に応じて、転職市場も「売り手市場」から「買い手市場」へ、またその逆も然りで時代と共に変化をするものです。売り手市場では書類選考は比較的通過しやすくなりますし、買い手市場では書類選考自体も厳しくなります。したがって、あなたが転職活動を行う際の転職市場の状態を理解し、実際に書類選考が通過した際にスケジュールが管理し切れるくらいの程度に絞って応募数を調整されると良いでしょう。
書類選考期間~面接回数など、選考にかかる時間を把握する
一般的に会計事務所において書類選考は通常7~10日程度、短くても2、3日はかかると言われています。一方で一般事業会社の場合、書類選考の期間は意思決定の早い企業で数日、一般的な企業で1週間程度、大量の人材が応募する大手企業ともなると数週間程かかることがあります。(超がつくような大手企業の中には書類選考だけで一ヶ月以上を要するような場合もあります。)
個人の会計事務所では一次面接の時点で所長が対応をするケースも多く、初回の面接で内定が出るケースも珍しくありませんが、一般事業会社の場合は人事面接⇒配属部署の面接⇒役員面接(最終面接)と面接の回数が多くなる傾向があります。転職活動のスケジュールを管理するため、あなたが志望をしている業界がどのようなスピード感で選考を進めているかを把握しておくことをお勧め致します。
ポイントは内定獲得のタイミングを合わせること
今回の記事で最も注目して頂きたいのが、会計業界と一般事業会社の選考期間の違いです。
もし、あなたが会計業界のみで転職を検討されているのであれば、概ね各事務所の結果が出る時期も同じでしょう。しかし、会計業界と並行して一般事業会社にも応募する場合は、高い確率で内定が出るタイミングは異なると思います。一般的に、内定が出てから返答をするまで約一週間の検討(猶予)期間を頂けますが、スケジュール管理をせずに、内定を獲得するタイミングがバラバラになってしまうと、いくつかの内定は回答期限を超えてしまい大事な機会を損失してしまうことにもなりかねません。
そういった状況を避けるためにも、企業、事務所ごとに選考期間がどの程度必要となるか確認した上でご自身のスケジュールを計画・管理して頂ければと思います。
【次回のトピックス】
【会計業界の就職ノウハウ その7】退職交渉の方法
【おさらいトピックス一覧】
【会計業界の就職ノウハウ その5】志望動機の作り方
【会計業界の就職ノウハウ その1】応募書類の準備(前半)
【会計業界の就職ノウハウ その2】応募書類の準備(後半)
【会計業界の就職ノウハウ その3】面接の準備
【会計業界の就職ノウハウ その4】面接当日の対策
【この記事を読んだ方におススメのサービス】
≪忙しい人ほど成功しているそのワケは≫内容充実!プロの無料転職サポートサービスとは
≪転職で譲れないポイントを相談&発見!≫無料転職相談会・無料転職セミナー
(文/シニアコンサルタント)