最近、筆者の周りの30代半ばの女性がばたばたと結婚しています。女性の結婚の波は、大学を卒業して数年経った20代半ばに第一弾、三十路になる前に結婚したいという20代後半に第二弾、そして男性に求めるものも自分自身についての冷静な分析もできるようになったが、焦りもある30代半ばに第三弾が来るように見えます。それでも世の中に未婚の女性は多く、晩婚化が進んでいるのを肌で感じます。筆者は友人としてもビジネス相手としても複数の会計士・税理士の女性と会ってきましたが、男性と比べると女性の未婚率が高い印象を受けます。なぜなのでしょうか。
仕事命タイプの女性会計士・税理士に未婚者が多い?
まず仕事に命をかけるタイプの女性会計士・税理士がある程度います。
会計士・税理士資格を持つ女性は増えていますが、まだまだ男性と比べるとかなり少ないのが現状。ビジネスの場でマイノリティーである女性会計士・税理士がクライアントに信頼され、仕事をリードしていくのは男性会計士・税理士の倍以上の努力をしなければならないのかもしれません。
「LEAN IN」という著書で有名なフェイスブックのCOO シェリル・サンドバーグは言っています。仕事の場で男性がリードし、積極的に発言をすると周りは、その男性が仕事のできる人だという印象を受けますが、それが女性であった場合はでしゃばりすぎという印象を抱きます。このことはどの国も共通です。女性がビジネスの場で活躍するにはまだまだたくさんの難関があるようです。
話が横道にそれてしまいましたが、仕事に命をかけるタイプの女性会計士・税理士はたいてい未婚です。これは時間と労力の問題で仕方がないのかもしれませんし、本人も「今は」結婚したくないと長いこと言い続けているケースが少なくありません。
仕事もプライベートも手に入れたいタイプの女性会計士・税理士の未婚者は・・・
そして、仕事はもちろん大切だけれど、同時に充実した結婚生活も送りたいというタイプの女性会計士・税理士。彼女たちの中には既婚者もたくさんいますが、男性と比べると未婚率がどうしても高いようです。彼女たちは難関試験を潜り抜け、高い専門性を持ちながら仕事に誇りを持って取り組む魅力的な女性です。しかし、だからこそ一般男性には敬遠されてしまうのかもしれません。
筆者の友人A子さんは元大手監査法人勤務の会計士で、現在は有名アパレル企業の経理をやっています。監査法人時代に合コンで会った男性に「仕事は何をやっているの?」と聞かれ、「会計事務所で監査をしている」と答えると、相手がスーっと引いていくのがわかったそうです。そして現在は有名アパレル企業勤務のブランド力で、合コンでの男性陣の食いつきは目に見えてよくなったそうです。(笑)ある男性に士業の女性を敬遠してしまうその心を聞いてみたところ、自分が小さく思えて引け目を感じてしまうからと言っていました。また、彼女たちは専門性が高いがゆえに残業などハードに働く時期も多く、そのあたりを業界外の男性は理解してくれずにすれ違うケースも多いようです。
世の男性が女性会計士・税理士の魅力に気づいていないだけかも!?
会計士や税理士のような専門性を持っている女性は結婚・出産後も社会復帰しやすく、その活躍の場は広いこと、また不測の事態で夫が仕事ができなくなっても妻が家庭を支える力があること、選択肢が多い分、ワークライフバランスの取れた職場選びができ、子どもを育てながらダブルインカムが実現できること等々、現実的な魅力は満載です。
男性は士業の女性をもっと理解し、人生のパートナーとして魅力的であることに早く気づいてほしいものです。そして子育てをしながらビジネスの場で活躍する女性会計士・税理士がこれから増えていくことを願ってやみません。
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