税理士 試験情報
税理士試験の概要
税理士試験は、税理士となるのに必要な学識及びその応用能力を有するかどうかを判定することを目的として行われます。
試験科目
科目別合格制度で下記の内5科目に合格で税理士(有資格者)となります。
税理士登録をするには、2年以上の実務経験が必要です。
一度に5科目受験する必要はなく、1科目ずつ受験しても良いことになっています。
- 必須科目…薄記論、財務諸表論
- 選択必須科目…所得税法、法人税法のいずれか1科目以上
- 選択科目…相続税法、国税徴収税、固定資産税、事業税、住民税、酒税法、消費税
合格基準点
合格基準点は各科目とも満点の60%です。 合格科目が会計学に属する科目2科目及び税法に属する科目3科目の合計5科目に達した時に合格者となります。
試験時期
- 試験実施官報公告 4月上旬頃
- 受験申込受付開始 5月中旬頃
- 受験申込受付締切 5月下旬頃
- 試験実施 8月上旬頃の3日間
- 合格発表 12月中旬頃
受験資格詳細
下記の学歴、資格、職歴、認定のいずれかを満たせば受験資格となります。
【学歴】
(1)大学又は短大を卒業した者(法律学又は経済学に関する科目を履修した者に限る)
- 法律学又は経済学を主たる履修科目とする学部(法学部、経済学部、商学部、経営学部)・学校を卒業した者
- 上記以外の学部(文学部・工学部など)・学校を卒業した者で、一般教育科目等において、法律学又は経済学に関する科目を1科目以上履修した者
(2)大学3年次以上の者
- 法律学又は経済学に関する科目を含め62単位以上を取得した者
- 法律学又は経済学に関する科目を含め36単位以上を取得した者(但し外国語及び保健体育科目を除き、最低24単位の一般教育科目が必要)
(3)一定の専門学校を卒業した者(法律学又は経済学に関する科目を履修した者に限る)
- 専修学校の専門課程((1)修業年限が2年以上かつ(2)課程の修了に必要な総授業数が1,700時間以上に限る。)を修了した者等で、これらの専修学校等において法律学又は経済学に関する科目を1科目以上履修した者
(4)司法試験合格者
(5)公認会計士試験の短答式試験に合格した者
【資格】
日本商工会議所主催簿記検定1級合格者、(社)全国経理学校協会主催簿記能力検定試験上級合格者
【職歴】
業務従事期間3年以上
(1)弁理士、司法書士、行政書士、社会保険労務士、不動産鑑定士又は不動産鑑定士補
(2)法人等における会計事務経験者
(3)税理士、弁護士、公認会計士等の業務の補助の事務
(4)銀行、信託会社、保険会社等において、資金の貸付け・運用に関する事務に従事した
【認定】
国税審議会により受験資格に関して個別認定を受けた者
税理士試験の免除制度
税理士試験の免除制度は、大きく4つのルートに分かれます。
- 学位授与による試験免除:税理士法における条件を満たす修士学位・博士学位を持つ者
- 特定資格による試験免除:会計士補などの資格を持つ者
- 実務経験による試験免除:国税等に関する事務経験者(ただし、仕事内容や従事年数により免除科目は異なる)
- 教授職等による試験免除:一定期間以上、規定の科目の教授、助教授、講師職にある者
*学位授与による試験免除については、受験者の研究内容等によって免除されないケースも出てくるため注意が必要です。
*弁護士や公認会計士の資格保有者は、無試験で税理士登録が行えます。
【参考サイト】
税理士試験情報 国税庁
http://www.nta.go.jp/sonota/zeirishi/zeirishishiken/zeirishi.htm