2015年9月5日(土)、東京CPA会計学院の中野本校にて一般事業会社の経理職種と会計事務所業界のキャリア形成について、株式会社MS-Japanの現役コンサルタントが講師を務め、それぞれのポイントについて解説させて頂きました。今回の会計トピックスでは、そのセミナーの模様をレポートさせて頂きます。
イベントの概要
【日時】 2015年9月5日(土) 14:00~17:00
【場所】 東京CPA会計学院 中野本校
【当日の内容】 会計系職種「経理」「会計事務所」についてのキャリアセミナー
前半:一般企業の経理の転職マーケット2015年
後半:会計事務所業界のキャリアマーケット2015年
【セミナー参加者】 東京CPA会計学院 中野本校の在学生&OB・OG
一般企業の経理の転職マーケット2015年
一般企業向けのキャリアセミナーは“知らないと損をする転職市場の現状”について解説をさせて頂きました。
例えば「一般企業の会計系職種のキャリアパスは経理から始まりますが、入社する会社の規模・組織やステージによって携われる経験やキャリアパスの広がりに差が出る」そして「スペシャリスト、マネジメント、経営ボードなど目指す方向性によって適切な選択肢も異なる」ということをお伝えしました。
また、経理系職種の転職市場においては「平均的なスキル・経験だけでは転職が難しい」、「年齢に伴い徐々に管理職経験が要求されるようになるため、優れた実務力があっても管理職経験を有していないベテラン層は転職が難しくなってしまう」等、シビアな現実についても解説をさせて頂きました。
そういった意味でも、資格で差がつく20代、実務経験ありきの30代、マネジメント能力で差が出る40代といった“世代ごとに何を求められるのかを知る”ことがキャリアプランニングを行う上でも重要だということをお伝え出来たのではないかと思います。
会計事務所業界のキャリアマーケット2015年
会計事務所のキャリアセミナーは“自分の市場価値を高める為に”というコンセプトで、キャリアプランニングの重要性や現在の会計事務所業界の動向、今後業界から求められる人物像・資質に関して解説をさせて頂きました。
因みに特に重点を置いて解説をさせて頂いたのが「ルーチン業務+αの業務にこそ成長のチャンスがある」という点であり、一般的な記帳代行や月次巡回、税務申告業務の他に、経営計画策定支援や組織再編、事業承継、相続、株式上場支援などスポット業務が身近にあれば積極的に関与するべきだということをお伝えしました。(実務力の向上)
また、上記のような実務力の向上を図ることと同時に、クライアントの課題や要望を汲み取り、的確な提案やコンサルティングが出来る人間力、コミュニケーション能力も高める必要があること(営業力)、そして、一定の年齢を超えると実務家としての能力とは別に、部下の指導やチーム運営など管理者としての能力(マネジメント能力)が要求されるというキャリアマーケットの現状について解説をさせて頂きました。
「会計事務所の業界は、入社した事務所の得意分野やサービスレベルが自身のキャリアに直結するため、就職先(転職先)は感覚で選ぶのでなく、十分な業界研究をした上で自身のキャリアプランに合った環境を選ぶべき」であることなどをお伝えしました。
キャリアセミナー参加者からの声
今回は東京CPA会計学院の在学生とOB・OGの皆様にご参加を頂きましたが、アンケート回答の中で「現実的な市場動向が分かったので良かった」「自身のキャリアを考える上で参考になった」等、参加したことに対してポジティブな反応を示して下さる方が多く、当イベントを通じて参加者に有益な情報をご提供できたのではないかと思います。
また、各セミナーの終盤には質疑応答の時間も設けさせて頂きましたが「現在は財務部門で勤務をしていますが、経理部門に異動するメリット・デメリットはありますか?」「現在は経理職で勤務していますが、会計事務所への転職を考えた際に異業種出身という点はネックになりますか?」といった具体的な質問も頂き、東京CPA会計学院生の意識の高さを感じる一日となりました。
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(文/シニアコンサルタント)