夏の公認会計士試験が終わり、受験生の方は秋の合格発表を待つばかりとなりましたね。しかし残念ながら、ここ数年は未就職者問題から、公認会計士を目指す人が減っていると聞きます。
確かにリーマン・ショック後、未就職者問題があったのは事実です。
しかし、このところ公認会計士のニーズが高まっており、監査法人への就職はもちろん、大企業やベンチャー企業からも公認会計士を求める声があります。
今回は私自身が公認会計士を目指したきっかけについてお話をさせていただき、少しでも公認会計士に興味がある人のお役に立てればと思います。
公認会計士の資格に関心を持ったのは大学に入ってから
私が公認会計士に興味を持ったのは大学2年生の夏でした。
大学で商学部に所属していた私は、大学2年生の秋にあるゼミ選考のため、将来の進路を真剣に考えなければならなかったのです。
商学部となると、メジャーなのはやはり会計関係のゼミですが、会計関係のゼミは人気がありました。人気のゼミに入るためには、何か目的や理由があったほうがいいだろうと考え、いろいろと調べてみたところ、これまで何となく聞いたことのあった「公認会計士」が目にとまり、関心を持ったのです。
それまでは公認会計士はもちろん、資格をとることにも興味がなく、サークル活動に夢中な普通の大学生でした。
ただ父が税理士として開業をしており、兄二人も当時資格試験の勉強をしておりましたので、このままなんとなく就職していいのかどうか不安でもありました。
そこで「公認会計士」について知るべく、大学の生協に行き、「公認会計士」試験のパンフレットを入手したのです。
公認会計士の業務の幅広さに憧れて
入手したパンフレットを見てみると、まずは公認会計士の業務内容の広さに魅力を感じました。
主として1.監査業務、2.税務業務、3.コンサルティング業務に携わるということ、また日本の経済発展に貢献でき得るというスケールの大きさにひかれました。
特にコンサルティング業務については自分の知識や経験を用いて多くの会社にアドバイスができるということで、一つの会社で一生を過ごすよりも楽しそうだと感じました。正直な気持ちとして、高収入が期待できるという点、将来的に独立のチャンスが十分にあるということにも背中を押されました。
このように、ゼミの選考がきっかけという軽い気持ちでのスタートでした。試験勉強中は周囲から「公認会計士って何やるの? なっていいことあるの?」「そんなに勉強してどうするの?」「合格するかどうか分からない試験より、いい会社に就職していい給料もらう方がいいんじゃない?」などと言われ、つらい時期があったのも事実です。
しかし、今から振り返れば、資格を取得したことで、結果的に何倍ものリターンを得られたということが言えます。公認会計士になることだけが人生ではないですが、勉強中の皆さんもぜひ、合格後の自分の姿をイメージして試験に臨んでみてください。
次回は合格後のキャリアについてお話させていただきます。
【コラム】公認会計士江黒のキャリア独白(2) 公認会計士試験合格後のキャリア選択は?
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(文/江黒公認会計士事務所 公認会計士 江黒 崇史、記事提供/株式会社エスタイル)