2016年4月1日、京都市はインターネットを利用したクレジットカードによる納税を開始しました。対象は個人市・府民税、固定資産税、都市計画税、軽自動車税となっており、京都市役所の公式ウェブサイト「京都市情報館」から納付サイトにアクセスできます。
かつて、納税というと口座からの引き落としか、納付書による支払いが主流でしたが、現在ではクレジットカードによる納税も普及しつつあるようです。
では、クレジットカードによる納税にはどのようなものがあるのでしょうか?
公金支払いを行う専用ウェブサイトも存在する
先ほどあげた京都市でのクレジットカードによる納税の導入は、けっして目新しい動きというわけではありません。
すでに福岡市や岐阜県関市、兵庫県姫路市などの多くの地方自治体で導入されており、それぞれの公式ウェブサイトや、ネットバンキングでの納税が可能です。
東京都でも、2015年4月1日にクレジットカードによる納税を拡大させていました。東京都主税局の公式ウェブサイトを通じて自動車税、固定資産税・都市計画税、個人事業税、不動産取得税などの納税が行えるのはもちろん、ウェブサイト内では手数料も含めた支払額の試算もでき、利用者への配慮がなされた内容となっています。
では、上記で紹介した自治体のクレジットカードによる納税は、公式ウェブサイトからしか行えないのでしょうか?
そんなことはありません。公式ウェブサイトとは別に、納税を取り扱っているウェブサイトも存在しているのです。
それは「Yahoo! 公金支払い」と呼ばれるウェブサイトで、名前の通りYahoo! JAPANが運営しています。現在、その数は決して多いとはいえませんが、このウェブサイトを通して、登録されている自治体のさまざまな種類の税金の支払いが行えるようになっています。
このように、インターネットを利用した、クレジットカードによる納税が可能となっている自治体は近年ますます増えており、一般的な支払手段になりつつあるといえそうです。
クレジットカードでの納税は得?損?
クレジットカードによる納税は、得することや損することがあるのでしょうか? 納税者にとっては、非常に気になるポイントでしょう。そこでメリットとデメリットを以下にまとめました。
クレジットカード払いのメリット
・納付に行く手間が省ける
・インターネットでの支払いなので、現金を持ち歩くリスクが減る
・現金がその場になくても支払うことができるため、家計管理の面で融通がきく
・クレジットカード会社によっては、ポイントやマイレージを貯めることができる
クレジットカード払いのデメリット
・自治体によって、システム利用料や決済手数料などの手数料が発生する
・情報漏えいなど、セキュリティ面での不安がある
このように、利用するクレジットカード会社のサービスや、税金を納める自治体が定める条件によって、損得の度合いは異なってくるようです。
そのため、クレジットカードによる納税を考えている人は、スマートフォンやパソコンで気軽に納付できるというメリットの裏に、高い税金の納付をすれば、それだけ手数料がかかるかもしれないということを念頭に置くべきです。
時代の流れに合わせて、納税方法にも変化が起こっています。こうした流れは日常生活だけではなく、企業における税務にも及ぶかもしれません。しっかりと情報を収集し、税制のあらゆる分野に精通するのも、税務に携わる人にとっては重要なことだといえるでしょう。
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