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【コラム】「3R推進月間」における国税庁の取り組みとは

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【コラム】「3R推進月間」における国税庁の取り組みとは

毎年10月は、3R(スリーアール)推進月間です。「循環型社会形成推進基本法」において、有用な廃棄物は循環資源と位置付けられており、その利用と処分に当たっては「リデュース(Reduce)」「リユース(Reuse)」「リサイクル(Recycle)」の順に取り組むことが重要とされています。3R推進月間中は、全国各地で廃棄物やリサイクルに関するセミナーやシンポジウムを実施しています。

国税庁も3R推進月間に際し、毎年さまざまな活動を行っています。今回は、3R推進月間のあらましや、3R推進全国大会、そして同月間における国税庁の取り組みについてご紹介します。

3R推進月間のあらまし

資源の有効な利用促進に関する法律「資源有効利用促進法」は、2001年4月に施行されました。これは、1991年に制定・施行された「再生資源利用促進法」の改正法として制定されたものです。1999年、経済産業省の産業構造審議会は「循環経済ビジョン」というものを公表し、この中で「大量生産、大量消費、大量廃棄の経済社会から脱却し、環境と資源の制約のもとで持続的成長を達成するためには、従来の廃棄物・リサイクル対策を抜本的に変革することが必要である」と提案しました。
それまでは、発生した廃棄物のリサイクル(原材料としての再利用)が施策の中核でしたが、「資源有効利用促進法」では、従来のリサイクルに加えて、リデュース(廃棄物の発生抑制)、リユース(再使用)に力を入れること、そして3Rすべての実行を要請しています。
「再生資源利用促進法」の施行が10月だったことから、「リサイクル推進月間」としてスタートし、名称を変え、現在の「3R推進月間」に至っています。

3R活動を支援する「3R活動推進フォーラム」は、毎年、環境省や自治体等と共同で「3R推進全国大会」を開催しています。同フォーラムによれば「3R推進全国大会」は、国民・事業者・行政が一堂に会し、3Rに関する知識や経験を交換する場として活用できます。さらに、参加者自身がライフスタイルを見直す機会を提供。3R推進に関する理解を深め、ごみゼロ社会の実現に向けた取り組みを推進することを目的としています。
2015年度の3R推進月間では、地方環境事務所、福井県、3R活動推進フォーラムの主催で、福井市内で第10回3R推進全国大会が開催されました。大会の中では、3R工作、寸劇、紙芝居、親子料理教室といった、子どもも楽しめるイベントも開催され、大会は大盛況のうちに終わりました。

国税庁の「3R」とは

国税庁では、酒類業者と消費者を広報対象に「酒類製造業者の3R」「酒類流通業者の3R」「消費者の3R」の3つを柱にしています。

酒類製造業者の3R……リターナブルびん(ビールびんや一升びん、酒類業組合等が開発・導入している規格統一びん“Rびん”など)の利用と積極的な回収、容器の軽量化。

酒類流通業者の3R……レジ袋の使用削減、簡易包装の推進、リターナブルびんの周知や消費者からの回収といった、環境にやさしい容器を利用した商品の取扱い。

消費者の3R……買物袋の持参や簡易包装の励行など、環境にやさしい容器を利用した商品の優先選択、ルールに沿った分別排出の励行や集団回収への協力を呼びかけ。

特に、各製造業者は積極的に3Rに取り組んでいて、大手ビール製造業者がビールびん(大)605g を475g に、アルミ缶も軽量化しています。他にも大手焼酎製造業者が焼酎用のペットボトルを軽量化し、そのペットボトルをリユース、一部の洋酒製造業者および輸入業者が果実酒びんをリサイクルしやすい無色のびんに切り換えるなどしています。

今年10月20日に開催された第11回3R推進全国大会は、徳島県で行われました。毎年パネルディスカッションや展示コーナー等、様々な企画が催されておりますので、次回大会は是非参加してみてはいかがでしょうか?


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