先日、女性公認会計士の婚活事情について興味深い記事を読みました。アラサーの女性公認会計士が、交際中の2歳年上の男性と同棲を決め、彼の名義でマンションの賃貸契約を結ぼうとするものの、審査が通りません。そこで、彼女の名義で契約を結ぶと、審査がすんなりと通りました。契約書を見て、彼が初めて知った彼女の高年収。そこから、これまで順調だったふたりの関係にヒビが入りはじめました。
彼女は彼の年収を知ることになりますが、彼女にとっては、「今後家族になるのだから、相手の年収が低くても、夫婦でお互い家計を助け合っていくのは当然」という程度で、ふたりの関係に影響を及ぼすとは思っていませんでした。彼女は高年収であるものの、ブランド物やグルメといった贅沢品にはそれほど興味はなく、彼と同じ、いたって庶民的な価値観を持ち合わせていました。
しかし、彼の態度は次第に卑屈になり、「君みたいな(高年収な)人を幸せにできる自信がなくなってきた」と言うまでに。
結局、ふたりの関係は修復できず、彼女が契約したマンションに同棲することなしに、別れる結末となりました。
※出典
東洋経済ONLINE「34歳女性会計士は高年収ゆえに結婚を諦めた」
http://toyokeizai.net/articles/-/136572
「彼より高収入」が結婚の障害に?
彼女は、彼より高収入だったせいで結婚ができなかったのでしょうか?
彼とは、結婚を前提としたお付き合いで、休日はお互いの家に遊びに行き、公園を散歩したり、美術館を巡ったり、一緒に手料理を作ったりと、付き合い自体はとても順調でした。しかし、彼女のケースからわかることは、お互い結婚前提のお付き合いであったのに、将来の話、特にお金の話をしていなかった点です。
高学歴、高収入を連想させる公認会計士ですが、一方で公認会計士が難関資格のひとつであることや、高度な知識が必要なこと、はたまた年収はどれくらいなのかをよく知らない男性もいます。そして、中には「夫は妻より学歴、収入は高くないと」と面子にこだわる男性がいるのも事実です。また彼女のように、相手の収入についてこだわらない女性も多くいます。
今回のケースから学ぶこと
今回のケースでは、相手より高収入だったことが結婚の直接の障害ではなかったと筆者は考えます。それでは彼女はどうしていたら最悪の結末を迎えずに済んだのでしょうか?
同棲を始める前に、今後のふたりの生活について、どうやって家事や生活費を分担していくかを事前に話し合っておけば、彼も突然彼女の年収を知るはめにはならず、少なくとも卑屈な態度にならずに今後の生活についてゆっくり考えていくことができたのではないでしょうか。
また、現時点では収入は彼女の方が高くても、家庭を築いていくにあたり、子どもが産まれれば、その間の彼女の収入は途絶え、また引き続き彼女が育児を担っていくことになれば、彼も彼女と同じ「夫婦でお互い家計を助け合っていくのは当然」という思いで、彼女とパートナーの関係を続けられたかもしれません。今は彼女の方が高収入でも、この先もずっととは限らないのです。
こうしてみると、お互いに相手に求める根幹となる部分の共有が欠けており、話し合いのタイミング次第では、最悪の結末を迎えずに済んだのかもしれないと思うと、歯がゆい気持ちでいっぱいになります。
どのような男性をターゲットにするかにあたって、相手の収入、性格、容姿など、それぞれ優先するものは違うと思います。ただ一緒に生活していく以上、収入を維持していくことは不可欠です。お相手探しの段階で、まず収入に関する価値観を聞いてみるのもよいかもしれません。
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