あなたは自分の年収を高いと思ますか。それとも低いと思いますか? あなたは自分の年収を今後どうしていきたいですか?
きっと殆どの方が「年収アップを目指したい!」と回答されるでしょう。では、どうしたら年収をアップさせることが出来るのでしょうか。具体的な方法論が浮かぶ方、そうでない方、様々かと思います。今回は会計事務所業界で勤務しながら、どのようにすれば年収が上がるのかを考えてみたいと思います。
方法① 資格を取得する
会計事務所で勤務をされる方の中で資格勉強を並行している方は多いと思います。そして、科目合格数が増えると資格手当などで給与に反映されるという事務所も多いかと思います。 科目合格数や経験の内容にもよりますが、1科目合格するごとに、年収が10~30万円程上がる事務所が多いため、税理士を目指している方にとって、科目合格数を増やすというのは一番わかりやすい、且つ有効な年収アップの方法と言えるでしょう。
方法② 経験値を高める
経験値を高めるというのは、当然のことのように感じる方も多いかと思いますが、案外意識して経験値を高め続けるということは難しいものです。特に同じ環境で一定年数勤務を続けていらっしゃる方は、キャリアアップを意識して働かない限り、日々の業務以上のことにチャレンジしなくなってしまう傾向があるようです。ご自身のキャリア&年収アップのためには、今まで行っていた業務+αの仕事をどうやって取り込んで行くかが重要です。 ただし、「経験値を高める」と「真新しい仕事にチャレンジする」ということはイコールではありません。 新しい仕事でなくても、既存クライアントへの提案内容を工夫したり、業務の効率化を図ったり、という日常的な業務クオリティーの向上を目指すことも経験値を高めるためには重要です。その上で規模の大きな顧客の対応をしてみたり、組織再編や相続などのスポット案件にもチャレンジできると、自然とキャリアも年収もアップしていくことでしょう。
方法③ 営業スキルを身に着ける
「営業」と聞くと、テレアポをしたり飛び込みでアポイントを取ったりというイメージを持つ方もいらっしゃるようですが、会計業界での営業はそれとは大きく異なります。 会計業界の営業力とは、相手のニーズをくみ取って提案が出来る力です。それは既存クライアントに対して日々出来ることであり、意識をすればスキルを高めていくことも十分可能です。クライアントのことを深く知る→課題や目標を共有する→相手に信頼してもらう→新しいお仕事を頂く、というサイクルを作り出せれば、営業スキルは自然と高まっていきます。
上記3つの項目は、会計業界で働く上で当然と感じる方も多いでしょう。しかし、それを着実に意識して実践出来ている方は、そう多くはありません。あなたが現職でどのように勤務をされているかにもよりますが、上記の項目で「まだ出来る!」と感じることがあれば、それがあなたのするべき年収アップ法なのだと思います。そして、現職で全てをやり切った段階で、どうしても年収が上がらないということがあれば環境を変える必要があるかも知れません。 年収アップを目指す方の中には、明確に自身の年収プランを考えている方とそうでない方がいます。何事も戦略と計画が必要ですので、もしキャリアや年収についてお悩みがあれば、先輩や知人、業界に詳しいコンサルタントなどに相談し、年収アップの戦略を策定されてみては如何でしょうか。
(文/チーフキャリアアドバイザー)