会計トピックスではこれから会計業界での就職を目指す方々に向けて、就職ノウハウをお伝えしています。 前回の記事は面接当日の対策についてのノウハウをお伝えいたしました。今回は面接対策の中でも特に重要な「志望動機」の作り方についてのノウハウをお伝えしたいと思います。
会計事務所の面接において、志望動機はかなり重要!
会計事務所業界は面接回数も少なく、一次面接の段階で所長が出てくることも珍しくありません。会計事務所は、大手企業のように人事がいることが少なく、殆どの会計事務所では書類選考から面接まで所長が対応しているからです。会計・税務のプロである会計事務所の所長も、採用面接のプロではありませんので、面接が上手ではない所長の中には、場の雰囲気を和らげることもせず、面接開始早々に『自己紹介と志望動機を述べてください。』 と切り出す場合もしばしば・・・。その結果、面接を受ける側も緊張したまま上手く答えられず、淡白な面接になってしまうことも少なくありません。
面接時に志望動機を伝えられないと、『当事務所に入社する意思が感じられない』などと面接の評価としても悪くなってしまう事が多く、やはり、どのような面接スタイルであっても堂々と志望動機を述べていく必要があります。
そこで今回のコラムでは、限りある面接の場で失敗しないために、ある程度の準備をして面接に臨めるよう、 会計事務所を受験する方にお勧めしたい「志望動機の作り方」についてお伝えしたいと思います。
ステップ1…転職して達成したいことを明確にする
闇雲に転職活動を開始してしまうと、「何のために転職をするのか」という根本的な背景が霞んでしまいます。まずは本格的に転職活動を開始する前に、何のために転職活動を行い、その結果どのようなことを達成したいかを明確にしましょう。
✓ 転職をして達成したいことをリスト化してみましょう
✓ リスト化した達成したいことの優先順位をハッキリさせましょう
ステップ2…応募先(会計事務所)のサービスラインや今後の方向性を把握する
求人募集している会計事務所がHPを開設していれば、所長がどのような経歴で、どのようなサービスを強みとしているのかを把握しましょう。所長によって過去の実績や得意な分野も様々ですので、実際にどんなタイプの所長なのかをイメージしながら法人研究を進めると良いかと思います。
また、HPには所長のビジョンや方向性など、重要なメッセージが詰まっています。そういったメッセージに共感が出来るか否かも含めて会計事務所への理解を深めましょう。
✓ まずは応募する会計事務所のHPがあるかどうか検索しましょう
✓ webで応募する会計事務所の魅力ポイントが見つかれば、具体的な言葉で記録しておきましょう
ステップ3…あなた自身の言葉で志望動機を伝えられるようにする
「自分自身の転職活動の方向性」と「応募事務所の魅力ポイント」が明確になれば、あとは志望動機を作る最終段階です。面接前に、ステップ1とステップ2で準備した内容を志望動機として整理し、前回のコラム(【会計業界の就職ノウハウ その4】面接当日の対策)でもお伝えした通り、自分自身の言葉で相手に伝えられるよう、何度か練習をしてみましょう。場合によっては、身近な人に聞いてもらっても良いでしょう。
しっかりと準備し、整理された内容であれば、どのような状況でも面接官にあなたの考えや方向性を伝えることが出来るはずです。
✓ ステップ1とステップ2で準備した内容を志望動機として伝えられるようまとめましょう
✓ 準備した志望動機を自分の言葉で伝える練習として、家族や友達などに聞いてもらいましょう
会計事務所業界の転職・就職活動は、書類選考~内定までの期間が短いものです。
限られた時間で十分な準備をすることは大変かもしれませんが、一方で準備の差が明暗を分けることもあります。今後面接を受ける予定があれば、限られた面接の機会をしっかりと準備して臨んでいただければと思います。
【次回のトピックス】
【会計業界の就職ノウハウ その6】転職スケジュールの管理
【おさらいトピックス一覧】
【会計業界の就職ノウハウ その4】面接当日の対策
【会計業界の就職ノウハウ その1】応募書類の準備(前半)
【会計業界の就職ノウハウ その2】応募書類の準備(後半)
【会計業界の就職ノウハウ その3】面接の準備
【この記事を読んだ方におすすめのサービス】
≪堅実な転職活動をしたい方へ≫会計業界に精通したコンサルタントによる無料転職サポートサービスとは?
≪業務内容や年収など転職で譲れないポイントはプロに相談!≫無料転職相談会・無料転職セミナー
(文/チーフキャリアアドバイザー)
カイケイ・ファン ナビゲーターによるコメント