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【転職成功事例 その12】税務のスペシャリストから経営全般がわかるゼネラリストへ転職!

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会計トピックスの新たなシリーズ記事として「会計業界の転職成功事例」をご紹介していきます。
こちらのシリーズでは会計業界で転職を成功させた方々の事例を通して、転職までの経緯や転職先決定のポイント、決定までをサポートしたキャリアアドバイザーからの声もご紹介致します。

BIG4で税務の専門性を高めるよりも、会計・財務・経営までわかるベンチャー企業の経営アドバイザーになりたい!ゼネラリストとしてのキャリアアップができる転職を実現!!

Oさん(27歳/男性)

転職前:BIG4税理士法人(所員数百名) ⇒ 転職後:小規模税理士法人(所員10名)
資格:税理士試験科目5科目合格(簿・財・法・消・事)
年収:転職前720万円(残業代込み) ⇒ 転職後450万円+残業50万円程度

■転職までの経緯

Oさんは、大学在学時から税理士試験勉強を開始し在学中に4科目に合格、卒業後は勉強に専念し1年目で5科目合格したのを機にBIG4税理士法人に就職しました。

入所後は主に大手上場企業をはじめとした税務コンプライアンスを中心とした業務に携わり、約5年間が過ぎました。BIG4ならではの高度な税務案件にも関わるチャンスもあり、税務のスキルは着実に上がっていきましたが、もともと経営者に近い立場で仕事をしたいと考え税理士を目指したOさんにとっては、税務のアドバイスが出来ても、経営全体のアドバイスができる知識や経験がないことに気づきました。また、対クライアントとの関わりもメール・電話などの対応が中心であり、クライアントが身近に感じられずに仕事を行ってきたことにジレンマを感じていました。

現在の職位はシニア職、後何年か頑張ればマネージャー職も見えてくる立場にいましたが、自らが理想とする税理士像を目指して、より経営者に近く、税務だけでなく会計・財務・経営の全般において、アドバイスが出来る会計事務所での就業を希望し、転職活動を開始されました。

■転職決定のポイント

Oさんは従業員10名程の小規模ですが経営アドバイザリーも多く対応している税理士法人へご転職されました。

クライアントとして、成長中のベンチャー企業を多く抱える税理士法人であり、その成長過程で顧客である経営者からは多種多様なアドバイスが求められます。税務以外のスキルも伸ばしていきたいと考えていたOさんにとって、その点は非常に理想的であったこと、またクライアントも若い経営者が多く、クライアントとの距離も近く二人三脚で業務を進めていくことが出来ることも魅力的でした。

年収が大きくダウンすることについては抵抗を感じられたようでしたが、中小税理士法人の転職市場においては比較的良い年収を提示頂いたこともあり、納得感を持って転職を決意されました。

BIG4税理士法人にお勤めの方で「クライアントと近い立場で仕事をしたい」という理由で転職を志向される方は多くいらっしゃいます。BIG4税理士法人では、ある程度の立場になるまで、顧客の経営者と深いコミュニケーションをとる機会は非常に少ないようですので、いわゆる「経営アドバイザー」として活躍することを理想の税理士像としている方にとっては、物足りなさを感じてしまうのかもしれません。

もちろん中小会計事務所とBIG4税理士法人は扱う顧客層が大きく異なりますので、中小企業を相手にして泥臭い仕事でもやっていく覚悟が必要ですし、中小会計事務所にはまだまだ就業環境が未整備なところもあり、BIG4税理士法人から転職するということは、恵まれた就業環境を捨て、新しいキャリアを築いていくことになりますので、強い意志を持って臨む必要があります。

また年収面は、ほとんどのケースで大きくダウンすることが想定されますので、その点で折り合いがつくかどうかは必ずと言っていいほどポイントとなります。Oさんはシニア職であり、転職後の年収ギャップも折り合いのつく範囲でしたが、もし転職時期を遅らせ、マネージャー職に昇格された後であると、年収のダウン幅がさらに広がり、転職への意思決定も難しくなったかもしれません。

就業環境&年収を捨てて、やりたいことをやる道を選ばれたのは大きな決断だったと思います。Oさんには、これまでにはない新たなキャリアを構築して、ベンチャー企業の頼れる経営アドバイザーとして活躍して頂きたいと思います。

 今回の「会計業界の転職成功事例」はいかがでしたか?今後もさまざまな転職の事例を定期的に掲載していく予定ですので、お楽しみに!

(担当/キャリアアドバイザー)

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