3月15日にて、平成23年分の確定申告期間が終了となりました。 会計事務所業界では、年間の一大イベントを終え、しばらくは落ち着いた時期を過ごされる方も多くいらっしゃるかと思います。と、同時にこの確定申告期間終了後の閑散期は、会計事務所業界では転職に適したシーズンでもあります。
そこで今回は確定申告後の求人の傾向と、転職活動を円滑に進めるためのポイントをお伝えしたいと思います。
確定申告後の求人の傾向
確定申告期間終了後、会計事務所業界では求人数が増加しますが、その背景には主に下記の2つの理由があります。
- 確定申告を終えて退職する従業員が出るため、その補充をしなければならない会計事務所が増える
- 3月決算に向けて人員を増員したいと考える会計事務所が増える
上記のような背景から、求人が増えるのですが、この時期は「退職者の補充」や「決算に向けての増員」という募集背景から実務経験者を求める傾向が強く、経験者を対象とした求人が多くなっています。 税務申告書の作成経験者や、税理士試験科目に合格している方々が採用対象とされるのが特徴です。
確定申告後の転職活動を円滑に進めるために
確定申告が終了し会計事務所業界はひとまず落ち着きますが、すぐに3月決算企業の税務申告シーズンが到来します。会計事務所も4月中旬には採用をひとまず終了し、税務申告の準備に専念し始めますので、転職をご希望の方は3月中旬から4月中旬までの短期間で転職活動を進めることがポイントとなります。 そのため、この時期の転職を希望されている皆様は、なるべく早く転職活動をスタートされることが肝要です。
また、3月決算前で経験のある即戦力人材を採用したい会計事務所が多いということで、すでに退職日が決まっている方や、離職中の方など、繁忙期前に入社が可能な方々にとっては転職を有利に進めやすい時期でもあります。 そのため、このシーズンを逃さずに転職活動を行われることをお勧めいたします。
以上、確定申告後の転職活動のポイントとなります。
上記を、皆様の転職活動の参考にしていただければ幸いです。
(文/キャリアアドバイザー)