会計トピックスの新たなシリーズ記事として「会計業界の転職成功事例」をご紹介していきます。 こちらのシリーズでは会計業界で転職を成功させた方々の事例を通して、転職までの経緯や転職先決定のポイント、決定までをサポートしたキャリアアドバイザーからの声もご紹介致します。
早目の転職でキャリアアップを実現! 資産税特化の会計事務所への転職事例。
Fさん(29歳/男性)
転職前:大手税理士法人(所員300名) ⇒ 転職後:中堅税理士法人(所員50名)
資格:税理士(未登録:簿・財・相・税法免除)
年収:転職前620万円(残業代込み) ⇒ 転職後540万円+残業30万円程度■転職までの経緯
Fさんは、大学卒業後に専門学校に通われながら税理士試験勉強に専念し、税理士試験科目である簿記論と財務諸表論の2科目を取得されました。その後、大手税理士法人に就職され、オーナー企業を対象とした法人税務、資産税(相続・事業承継)、株価算定、税務デューデリジェンスと幅広いご経験を積まれ、さらには、チームリーダーとして部下の指導や教育も行うなど、法人内でも高く評価されるご活躍をされておりました。また、当時Fさんが勤務されていた税理士法人は、終電やタクシー帰りも多いハードな勤務環境でしたが、そのような中でも、Fさんは仕事と並行して税理士試験の勉強並びに大学院に通われ、入社5年目に見事、税理士となられました。 そのような順風満帆のFさんでしたが、様々な業務を経験されていく中で、資産税分野に強く興味を持ち、資産税業務に特化してより専門的な経験を積んでいきたいと考え転職活動をスタートしました。
■転職決定のポイント
Fさんは従業員50名程の中規模税理士法人へご転職されました。 転職先の税理士法人は前職と同様に残業量はそれなりに多いものの、証券会社や信託銀行と提携関係がしっかりと構築されており、大中小様々な資産税案件が入ってくるので、専門性の高い経験を積むことが可能な環境がある税理士法人です。また、転職時の年収はダウンしてしまいましたが、資産税専門チームの立ち上げ段階でもあったので、今後、同部門の幹部を目指すことができることなどから、タイミング・条件的にも申し分ないと思い転職を決意されました。
資産税業務は、会計事務所業界の中でも人気の業務の一つです。そのため、資産税特化の会計事務所への転職では、ご年齢とご経験のバランスが非常に重要となってきます。 資産税業務が未経験の方であっても、相続税法に合格し、20代半ばから後半のご年齢であればポテンシャルを評価して頂き、資産税分野へのご転職を行える可能性があります。一方、30歳を過ぎてから資産税分野へのご転職を目指す場合ですと、資産税業務のご経験がなければ内定を獲得するのは非常に難しくなります。Fさんの場合は20代で相続税法にも合格されており、資産税の実務経験もあったため、大変スムーズに転職を実現されました。 立ち上げ間もない部門であるため、残業も多く仕事は大変かもしれませんが、Fさんにはよりレベルの高い資産税業務を経験し、専門性のあるキャリアを深めて頂きたく思っております。
今回の「会計業界の転職成功事例」はいかがでしたか? 今後もさまざまな転職の事例を定期的に掲載していく予定ですので、お楽しみに!
(担当/キャリアアドバイザー)