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【転職成功事例 その10】大事なのは本来の転職理由、なぜ転職活動を始めたのかを忘れないことが重要

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会計トピックスの新たなシリーズ記事として「会計業界の転職成功事例」をご紹介していきます。
こちらのシリーズでは会計業界で転職を成功させた方々の事例を通して、転職までの経緯や転職先決定のポイント、決定までをサポートしたキャリアアドバイザーからの声もご紹介致します。

大手税理士法人でなくとも上場企業を顧客に持っている小規模事務所も都内にはある!? 規模に拘らず、本来の転職理由であった業務内容、経験を重視して、納得の転職を実現。

Iさん(32歳/男性)

転職前:中堅税理士法人(所員35名) ⇒ 転職後:小規模会計事務所(所員5名)
資格:税理士試験科目5科目合格(簿・財・法・消・相)
年収:転職前480万円(残業代込み) ⇒ 転職後500万円(残業代込み)

■転職までの経緯

Iさんは、大学卒業後の2年間、税理士試験勉強に専念し、3科目(簿・財・法)を取得されました。 その後、都内にある中堅税理士法人に就職され、5年間の税務実務に携わりつつ、税理士試験にチャレンジし、残り税法2科目を見事取得され、税理士となった後も同事務所に勤務されていました。 当時Iさんが勤務されていた税理士法人は、残業が少なく仕事と試験勉強を両立するのには最適な環境でしたが、顧客のほとんどが中小企業であり、業務内容も基本的な税務業務のみでした。Iさんは、税理士となられたものの、業務の幅が広がらない状況に漠然とした不安を感じるようになり、業務の幅を広げることができ、より大きな顧問先を担当できるような事務所で働いてみたいと感じ、転職活動をスタートしました。

■転職決定のポイント

Iさんは上場企業グループもクライアントに有する少数精鋭の小規模会計事務所にご転職を決定されました。 本来、仕事の内容をレベルアップさせたくて転職活動を開始したIさんでしたが、「仕事の幅を広げるためには今よりも大きな事務所に転職するしかない」という考えが頭にあったことから、いつの間にか「事務所の規模」を重視して転職活動をされていました。しかし、大手会計事務所の選考の難易度は高く、中小規模の顧客対応の経験しかなかったIさんの経験がなかなか評価されず、転職活動は難航していました。 そもそも大手企業の税務を経験するには大手会計事務所に行くしかない、と考えていたIさんでしたが、実際は規模は小さくても上場企業を顧客に有する会計事務所は多々あることをお伝えしたところ、方向変えて活動しようということになりました。そこで、小規模ではあるものの、顧問先に上場企業を有している会計事務所にご応募いただいたところ、見事に内定を獲得することが出来ました。その事務所は小規模ながら、一般的な法人税務業務以外にも、M&Aや組織再編などのスポット案件も多数取り扱っている優良会計事務所であったため、本来の転職理由であった仕事内容が十分に希望を満たしていたことから、Iさんも入所を決意されました。

今回、Iさんが満足のいく転職を行えた一番の要因は、転職活動を通じて自らの市場価値を理解し、活動途中で方向転換を行うなど、柔軟に活動を行ったという点に尽きるのではないでしょうか。 転職活動を行っていると、希望やイメージが先走ってしまい、本来の転職理由を忘れ、いつの間にか別の基準で応募先を選んでしまうケースが多く見受けられます。Iさんの場合は、「経験できる業務内容」が本来の優先項目であったはずが、気が付けば「転職先の規模」を重視した転職活動となってしまっていました。 全てが今回のようなケースに当てはまる訳ではございまいませんが、転職活動が難航し長期化してしまっている場合は、転職活動を始められた原点に立ち返り、自分が優先する内容や、自分がどのような会計事務所に進むのが良いのかを見直すことによって、ご自身が受けるべき求人が明確になり、スムーズに活動を行えるきっかけになることがあります。Iさんにはご転職先でスキルアップして頂き、理想の税理士像を実現して頂ければと思います。

今回の「会計業界の転職成功事例」はいかがでしたか? 今後もさまざまな転職の事例を定期的に掲載していく予定ですので、お楽しみに!

(担当/キャリアアドバイザー)

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