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【コラム】ビジネスで「なでしこJAPAN」になれる税理士のお仕事

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税理士の志望者の皆さんも「彼女たち」の活躍が気になる余り、試験勉強そっちのけでテレビにかじりついたのではないだろうか――。昨夏の女子サッカーのW杯で、男女を通じて世界で初の頂点に立った「なでしこジャパン」。それまで女子サッカーは、男子の陰に隠れスタンドも閑古鳥だったが、W杯優勝により、震災に打ちひしがれた日本国民に勇気と感動を与えた大活躍で一気にスターダムにのし上がった。今夏のロンドン五輪を前に電通総研が行った「応援したいチーム・選手」のアンケートでは2位の体操・内村航平選手に14ポイント差を付ける断トツの1位。本番では決勝で米国に惜敗したものの、日本の五輪サッカーで過去最高の銀メダルとなり、期待に見事応えた。  

サッカーの女子代表結成は1981年。「なでしこ」が脚光を浴びるまでは、先人たちの長い苦難の道のりがあった。女子が男子より引退が早い背景には、結婚・出産が大きな理由だ。しかし2004年のアテネ五輪で代表だった宮本ともみ選手は産休・育休を経て現役続行。06年には代表に復帰し、出産経験者では初めて日の丸を背負う実績を作った。宮本選手自身も出産後は現役を続けるか悩んだこともあったというが、周囲の後押しやプレー続行への強い執念が実った。彼女の「職場復帰」が先例となり、サッカー協会は代表合宿でベビーシッターを雇うなどの支援を開始。宮本選手は今年の大みそかで34歳。なでしこリーグの「伊賀FCくノ一」で今も第一線でプレーをしている。

そんな宮本選手の歩みは、女性の働き方に示唆を与えてくれそうだ。かつて「人妻ボランチ」の異名を取った彼女は、女子としては長身の168センチの体躯を生かした守備や、パスの精度の高さで選手としての価値を高めてきた。ビジネスパーソンの女性も「差別化」に活かせるのは資格取得。その中で税理士は一つの有力な選択肢だ。税理士の入江俊輔さんは1、手に職をつけやすい2、育児や家事と両立しやすい3、女性特有の感性やきめ細かさが活かせる――の3点を挙げる(著書『だから税理士はやめられない』より)。また、美容室や飲食店への経営アドバイスでも女性ならではの感性が活かせるという。最近は税理士の増田浩美さん(東京・板橋区)のように「女性目線」のサービスを前面に売り出し、テレビにも登場する税理士もいる。2008年度の税理士新規登録では女性は12%。女性が活躍する余地はまだまだ大きく、女性が取得する資格の選択肢として検討する価値は大いにあるのではないだろうか。

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