2013年9月25日掲載
2013年の夏、会計業界は求人バブルと化しましたが、今年の秋の転職・就職市場はどのような動きを見せるのでしょうか。特に税理士試験の実施後に就職を予定していた社会人未経験者にとっては、今後の求人市場の動向は最も気になるトピックスの一つだと思います。 そこで、今回の会計トピックスでは実際の会計業界における求人数の推移から、今秋の転職市場の動きを予想してみたいと思います。
■求人数は前年の1.5倍程度
会計業界の転職・就職支援に強い株式会社MS-Japanのデータによると、2013年の会計事務所関連の求人数は昨年と比較すると1.5倍程度にまで増加しているとのことで、総じて税理士や科目合格者の採用ニーズは高い状態にあるようです。
特に東京都23区以外の地域においては、未だに人材採用に苦戦している会計事務所も多く、秋以降も求人数は多い状態が続いていくことが予測されます。
■税理士試験の受験者数は減少
今年の税理士試験の受験者数が昨年を下回ったことからも、会計業界の人口が緩やかに減少していく可能性が示唆され始めています。実際はどうなるかは分かりませんが、会計事務所の中には内部の平均年齢を引き下げることを目的に若い未経験者を採用するケースが例年よりも増加傾向にあるようです。
今までは若手の就業未経験者に関しては、“社会人経験の有無”がネックとなり、転職市場で競り負けてしまう傾向にありましたが、これからは若いというだけでも希少価値が生まれる可能性があります。
■未経験者にチャンス到来
求人数の増加、会計人口の減少、事務所内の平均年齢引き下げニーズ等、若手未経験者が採用されやすくなる要素は大いにあります。社会人経験の有無は問わず、若手の皆様は自分自身を重要な経営資源と捉えて、攻めの就職活動をされてみても良いのかもしれません。
※下記トピックスも参考に 【会計業界の就職ノウハウ】
http://www.kaikeinet.com/topics/20121024-757.html
文/チーフキャリアアドバイザー