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2014年度(第64回)税理士試験結果を受けての考察
今年も税理士試験の結果発表がありました。 2013年度の税理士試験については、受験者数、合格者数、合格率ともに、昨年を下回る結果となっております。結果の概要についてご報告いたします。
■税理士試験の受験者及び合格者数推移
以前から話題になっているように税理士試験の受験者数は減少傾向にあります。特に今年は合格者数も10,000人を割り8,348名と大幅に減少、合格率も昨年を下回る結果となりました。
■2013年税理士試験 年齢別の合格者数と合格率
また年齢別の受験者数を見てみると、25歳以下の受験者数が最も少なく6,712名、一方で最も合格率が高かったのも25歳以下の層でした。 年々若手離れが進んでいると懸念をされている税理士試験ですが、その中でも敢えて税理士試験を選択される方は目的意識もはっきりとしており、このように高い合格率に繋がっているのではないかと考えられます。
■2013年税理士試験
受験科目ごとに見てみると、最も受験者数が多かったのは簿記論であり、次いで財務諸表論、消費税法と続きます。また、受験者数が多かった消費税法は各科目の中でも合格率が低く、相続税法とほぼ同等の合格率でした。消費税法と相続税法は合格率が低く、上記科目を受験された方は厳しい戦いを強いられたのではないでしょうか。
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年々難易度が増していると言われる税理士試験ですが、そのペースで受験者数が減少の一途を辿ると、業界の高齢化にも拍車をかけてしまう可能性があります。 東京のみならず、特に地方での開業税理士の高齢化も進んでいますし、今後どのように若い人材を税理士業界に呼込んでいくかが当面の重要なポイントとなりそうです。
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(文/チーフキャリアアドバイザー)