会計事務所業界は人材の流動率が高い業界です。このトピックスを読んで下さっている会計業界でお勤めの方の中にも、転職をされた経験がある方は多いのではないでしょうか。ただ退職理由については“本音の退職理由”を所長には言えないので“表向きの退職理由”を伝えて退職をさせて頂いた、という方も多いようです。
では、一体「本音の退職理由」にはどのような理由が多いのでしょうか? 今回の会計トピックスでは、所長には言えない本音の退職理由ランキングと称し、最も回答が多かった退職理由ベスト3を発表したいと思います。
※今回のランキングは、会計事務所の転職支援に強い株式会社MS-Japanの調査結果に基づき作成をしています。
会計事務所の退職理由のホンネ 第3位「将来性」
まず、3番目に多かったホンネの退職理由は、事務所の将来性に関する内容でした。特に「所長が高齢化しており後継者がいない」「顧問先が減少しており将来が不安」「顧問料が下落傾向にあり事務所の収益性も悪いので今後が不安」という内容が多く見受けられました。また、中には「優秀な先輩が相次いで退職してしまうので先行きが不安」「業務内容が単調であり、自身のスキルアップが見込めない」と回答をされる方もいました。
会計事務所の退職理由のホンネ 第2位「残業時間」
退職理由のホンネの中で2番目に多かったのが、残業時間に関するものでした。
税理士試験を受験しているスタッフにとって、業務と並行して試験勉強も進めていけるかは重要なポイントとなります。また、残業時間を理由に退職をされた方の中には「面接時に聞いていた残業時間と実態が乖離していた」「退職者が出ても人員補充をしない為、業務ボリュームが膨大になってしまった」「慢性的に忙しく体力的に厳しかった」という理由が多く見受けられました。
会計事務所の退職理由のホンネ 第1位「人間関係」
最も退職理由のホンネで多かったのが、所内の人間関係に関する内容でした。
特に所長の人柄に問題があった、と回答された方が多く、「職員を使い捨てするような考え方の所長だった」「感情の起伏が激しく所長の顔色を伺いながら仕事をすることに疲れた」「入社前に聞かされていた待遇と乖離しており、信頼することが出来なくなった」など、所長の考え方や対応に言及される方が多い結果となりました。また、「お局社員や所長の奥様・家族との人間関係に嫌気がさして転職を意識するようになった」という方も多い傾向にありました。
以上、所長には言えない「会計事務所の退職理由のホンネ」ランキングでした。あなたの「ホンネの退職理由」はランキングに入っていましたでしょうか?
カイケイ・ファンではこのような“ホンネ”シリーズを今後も掲載していく予定です。今後も参考までにご覧頂けましたら幸いです。
(文/チーフキャリアアドバイザー)
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