会計トピックスの新たなシリーズ記事として「会計業界の転職成功事例」をご紹介していきます。こちらのシリーズでは会計業界で転職を成功させた方々の事例を通して、転職までの経緯や転職先決定のポイントをご紹介致します。
残業を減らして給与も維持したい、そんなわがままな転職が出来るのか?
Nさん、30歳/男性
転職前:国内独立系最大手級の税理士法人 ⇒ 転職後:中堅優良税理士法人(所員50名)
資格:公認会計士
年収:転職前600万(固定:約550万、他50万円) ⇒ 転職後700万円(年俸制)仕事は面白いしやりがいもある、でも残業が多すぎるのもツライ・・・
Kさんの前職は、独立系最大手規模の税理士法人にて、金融機関と組みながら大型事業承継コンサルティング業務をされており、監査+税務と希少性の高いスキルを保有されている方でした。日々仕事にやりがいを持って取組んでいらっしゃいましたが、睡眠時間が慢性的に4時間前後、視力も下がり体力の限界を感じてきたため、転職を考え始めました。
体力の問題以外にも新たな家族ができたことから、年収を大きく下げずに残業時間をもう少し減らすことが出来る環境を探していました。自分の強みを知り、それを活かす!希望に沿った転職を実現
当初は事業会社の経理または会計事務所、コンサルティング業界で迷っておられましたが、Kさんが持つ監査+税務というスキルの希少性をお伝えしたところ、それを活かせるところで活躍したいという事になりました。今回の転職は、残業時間の改善と、監査+税務のスキルが活かせる再生支援や承継支援などに携われる職種で進めるという方向性で固まりました。
応募した税理士法人のうち、中堅の税理士法人にて、法人税務・会計業務、組織再編、M&Aなど幅広い業務を行っているKさんのキャリアが高く評価されました。公認会計士の方が会計事務所に転職する場合は年収が下がるケースが多い中で、税務経験をお持ちの点と今後のポテンシャルが評価され、残業時間の改善と年収100万円アップを手にすることができました。
Kさんにおかれましては、前職の労働環境が厳しかったようですが、決して逃げの転職ではなく、「経験を活かしていきたい!」との思いをしっかりお持ちであったことが今回の成功ポイントでしょう。ご本人は年収が下がる覚悟もされていましたが、自分自身が転職に求めていることを面接時にPR・プレゼンテーションできたことで、今後の成長可能性も見込んで前職以上のオファーを出して頂けました。また、ご自宅からの距離やワークライフバランスの改善により、今まで以上に仕事にも集中して取り組める環境になったようです。Kさんの今後のご活躍をお祈りしております。
今回の「会計業界の転職成功事例」はいかがでしたか?
今後もさまざまな転職の事例を定期的に掲載していく予定ですので、お楽しみに!
(文/シニアコンサルタント)