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【コラム】 老後専用のお金作り!確定拠出年金はいかが?

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【コラム】 老後専用のお金作り!確定拠出年金はいかが?

老後、年金だけでは足りない!が定説に…

年金不安がささやかれ、会社の退職金にも頼れない時代です。最近は、老後難民なんて言葉も飛び出して、この国では、老後のお金に対する不安を持つ方が増えています。

日本の年金制度は現役世代が年金受給者を支えている世代間扶養という仕組みをとっています。少子高齢化が進んでいるため、将来には期待が持てません。つまり、これからの世代が老後を迎える頃にはもっと厳しくなることが予想されているのです。

そんな不安を抱えながらも何もしていないという人は、漠然と貯めるのではなく、「老後専用」の資産形成を考えてみてください。
ただし、今がいちばん大切なわけですから、必要以上に不安に思わないこと。冷静に粛々と取り組むこともポイントです。

そこで、老後専用のお金作りをする方法として「確定拠出年金」をご紹介します。

「確定拠出年金」で冷静に粛々と!

この制度は退職金としてやっている企業も多くあります。会社が毎月掛金を出してくれて、元本確保型の預金や保険、値動きのある投資信託などのラインアップの中から自分で商品をセレクトして運用。1つに絞っても複数の商品を組み合わせてもOKです。そして、出来あがった結果を老後に受け取るというもの。今では会社の掛金に自分のお金も上乗せして運用できるマッチング拠出を導入している会社も増えています。
会社でやっていない場合や自営業であれば、この制度に個人で加入することができます。

この制度が、なぜ老後専用のお金作りに向いているかというと、原則60歳前には換金できないからです。老後のお金と割り切るしかないので、慌てても仕方がありませんから冷静になれるでしょう。そして、まとまったお金をつぎ込むことはできず、毎月粛々と積み立てていくものだからです。

確定拠出年金、最大のメリットは「税金」の優遇

税金を払いたい人はあまりいませんよね。この制度は税金の優遇が非常に大きいのも魅力の1つです。
まず、掛金ですが、会社でかけてくれる場合、そのお金は給与のように税金が引かれません。個人でかける場合は全額所得控除の対象です。この制度以外ではあり得ない優遇ですよね。
次に、利息などの運用益から通常引かれる20%の分離課税がかかりません。最近はNISAにもこのメリットがありますが、NISAと別枠でこの優遇を受けることができるのです。
そして、老後の受け取りの際も通常の資産運用とは違う、退職所得控除、公的年金等控除といった大きな優遇を受けることができます。

老後専用かつ税金優遇の組み合わせは現代人の不安や希望にピッタリ合っていると言えるのではないでしょうか。

そして、お金全体を考える場合、「老後専用」のお金をこうした方法でしっかりキープして、それ以外は、毎日を暮らすお金、今を楽しむお金、目的を果たすお金、もしもに備えるお金として前向きに使うことも大切だと思います。
使ってこそ価値があるのがお金です。不安のために、ただ漠然と貯めているだけでは少し寂しい気がします。老後の作戦を決めたのであれば、残りは生きたお金として有効に使っていく方向に頭を切り替えたいものですね。

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(文/ファイナンシャルプランナー・社会保険労務士 川部紀子、記事提供/株式会社エスタイル)

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