「クラウド」という言葉は、会計業界においても欠かせないキーワードになってきました。クラウド会計ソフトを実際に導入したり、導入を検討している会計事務所も増えてきています。 クラウドのメリットのひとつがコスト削減効果です。使いたい分だけ購入できるため、無駄な出費を抑えることができます。 もうひとつのメリットは、物理的な制約から解放されることです。データをクラウドサーバー上に保存することで、どこの場所からでもアクセスできるようになったり、複数人で作業がしやすくなります。
わずかな費用で始められるクラウド記帳
こうしたクラウドのメリットを活用した記帳アウトソーシングサービスの一つが「STREAMED(ストリームド)」です。 STREAMEDは、領収書をスキャナで取り込むだけで1営業日以内にデータ化できるサービスです。最大の特徴は手書きの領収書でも正確にデータ化できること。これまでも記帳の自動化ツールはありましたが、機械での文字認識(OCR)には限界がありました。STREAMEDでは全てオペレーターが目で見て作業しているため、手書きの領収書でも正確にデータ化できます。 また、スキャンした画像がクラウドサーバーに保存されるとすぐにオペレーターが作業にとりかかるため、1営業日以内というスピードでデータ化が完了します。 更に、データをパソコン画面で確認し編集したり、同じ画面を顧問先のお客様に共有して一緒に経費をチェックすることも可能です。
お客様にスキャナを渡して取り込んでもらえば、会計事務所に紙が集まらない仕組みを作ることもできます。STREAMED会計事務所プランは2015年4月15日に販売開始され、領収書と請求書がデータ化できるようになります。5月には預金通帳、その後もクレジットカードの明細書などデータ化の対応範囲も広がっていきます。
用意する物は2万円程度のスキャナだけ。STREAMED自体は初期費用0円、3ヶ月は月額利用料も0円で、データ化1件につき20円のみで利用できます。ペーパーレスだけでなく、記帳業務を自動化できるサービスとして大注目です。
会計業界で生き残るためのスタンダード
これまでは大手会計事務所でなければ記帳代行のオペレーション組織を持つことは不可能でした。しかし、STREAMEDのようなクラウド・アウトソーシングサービスを活用すると、新たに従業員を雇わなくても記帳代行ニーズに応えることができるようになります。実際にお客様に無償でスキャナを配り、会計事務所に紙を集めず、職員を増やさない仕組みを実現しているケースも増え始めています。
更に今年はマイナンバー制度が施行され、会計・税務がシステマチックに画一化されていくことが予想されます。会計業界はこれまでの従業員のスキルや人数に依存する戦い方から、他の事務所との差別化や、付加価値がより一層求められるよう環境が変化していきます。そうした環境に備え、日々の業務は徹底して効率化させ、お客様との面談機会を増やすことで信頼関係を築くことや、新規顧客開拓のためのアクションが求められていくことでしょう。
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