会計事務所業界では夏が就職活動のシーズンだと言われています。
この時期には多くの業界未経験者が自身の就職先を決めるために面接を受けるのですが、中にはどうしても苦戦してしまう方がいらっしゃるようです。
今回の会計トピックスでは、就職を始める前に知っておいて頂きたい“就職活動で失敗する人の3つの共通点”をご紹介したいと思います。
自分の立ち位置を理解しないまま就職活動を始める
まずは基本中の基本なのですが、就職市場での自分自身の立ち位置を正しく理解していない方が多いように見受けられます。
会計業界未経験者であれば、やはり仕事の始まりは基礎的な記帳代行や申告書作成の補助業務になりますので、単調作業が多くなってしまいますが、上記のような仕事には「付加価値がない」と避けてしまう方がいます。そういった方は、最初から大手税理士法人や100名以上の中堅税理士法人を志向する傾向にあるのですが、実は上記のような中堅規模以上の税理士法人は、入社する為には最低でも2科目以上の税理士試験科目に合格していることが求められる場合がほとんどです。
既に税理士試験科目を複数合格されている方は良いのですが、まだ1科目も合格をしていない方は、自分自身がチャレンジできる現実的な就職先をしっかりと理解する必要があるでしょう。
全て自分基準で判断する
次に、就活で失敗する方に共通して言えるのは“何でも自分の価値観で判断をする”ということです。
例えば「少人数の会計事務所はワンマン経営だから激務だろう」とか「大きな税理士法人は組織がしっかりしているので残業時間が少ないはずだ」、「数名の会計事務所では雑用しか出来ないのではないか」など、的を射ているようで実は全くの見当はずれな予測を立て、自ずと自分の可能性を狭めてしまう方がいるものです。
自分なりの価値観や勘も勿論大事ではありますが、その考えに固執してしまうと、就職活動が前に進まなくなってしまう可能性も…。
時には実際に会計事務所で働く先輩や専門学校の先生、当社のような人材紹介会社からのアドバイスにも耳を傾けるようにしましょう。
青い鳥を追い続けてしまう
最後に、なかなか就活が上手く行かない方の中には、青い鳥症候群に陥ってしまっている方が多いように感じます。
「内定は出たけれど、もっと良い事務所がある気がする」という考えから脱することができないと、結果的にどんなに魅力的なオファーが出たとしても受け入れられなくなってしまいます。現在の就活市場は、求職者にとっては決して悪い環境ではありません。むしろ、現在は求人数が多く、求職者が少ないという“売り手市場”です。確かにより良い環境を探せるチャンスでもあります。
しかし、決心すべき時に決心できないと、本当はベストな就職先からのオファーでも、その価値に気付けない…ということもあるでしょう。
就活も良い意味で落としどころを見いだせる感覚が大事です。「決める時は決める」という気持ちの強さを持つようにしましょう。
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(文/シニアコンサルタント)