税理士試験の受験申込者数は、過去7年間減少の一途をたどっています。
日本税理士会連合会(以下、日税連)が実施した第6回税理士実態調査によれば、平成26年1月1日現在の登録税理士のうち、53.8%は何と60代以上で、税理士業界においても高齢化が進んでいます。
日税連は、税理士の存在をより多くの人々に知ってもらうために、これまでも人気タレントを起用した全国統一ポスターの作成、ホームページのリニューアル、そしてインターネットテレビ番組の配信など、さまざまな活動に取り組んできました。先日、税理士の仕事を紹介したWebコミックと、学生向けパンフレットも作成しました。このWebコミックと学生向けパンフレットは、どのような特徴があるのでしょうか。
Webコミック「白石桜 がんばってます!」
Webコミック「白石桜 がんばってます!」は、主人公の新人税理士・白石桜(しらいし さくら)が実際の業務を通じて税理士の仕事のやりがいを実感しながら成長していくストーリーです。
血の滲むような努力をして税理士試験に合格し、2年間の実務経験を経て晴れて税理士登録した桜は、道端で、幼なじみで今は税理士の風間流(かざま ながれ)に出会い、何と同じ税理士事務所で働くことになりました。子どもの頃から自分の信じたことには疑いなく突進していき、一度走り出したら止まらない、「強引」さと「going」を掛け合わせた「ゴーイング」のあだ名を持つ桜が、今後遭遇する出来事に、流とどのように対処していくかが見どころです。
Webコミックは、パソコンやスマートフォンでダウンロードが可能で、第1話は日税連のWebサイトで既に公開されており、以降第7話まで順次公開予定です。税理士を目指している人だけでなく、現役の人も息抜きにちょうどいい長さで、オススメです。
学生向けパンフレット「税理士って? 一生の仕事を探すなら」
大学生などの学生向けに、税理士の職業としての魅力を紹介するパンフレット「税理士って? 一生の仕事を探すなら」を作成しました。
パンフレットは、日税連イメージキャラクターのホラン千秋さんの冒頭インタビューから始まり、税理士の仕事、魅力、若手税理士へのインタビュー、税理士の1週間のスケジュール、税理士登録までの道のりなどが掲載されています。写真を多く挿入し、落ち着きのある色使いで見やすく、親しみやすいのも特徴です。また、年齢層や男女比率、資格取得前の職業といった統計データもあり、いろいろな角度から税理士の仕事とその魅力をアピールする内容となっています。
パンフレットの中で、ホラン千秋さんは、税理士は「40、50代の男性が四角い眼鏡をかけてネクタイをきっちり締めて真夏でもかっちりジャケットを着て……というイメージでした」とコメントしています。税理士について知らない人の中には、まだこういったイメージをお持ちの方が意外と多いのかもしれません。上記のWebコミックとパンフレットは、パソコンやスマートフォンといった若者がアプローチしやすい媒体を使い、これまでのお堅いイメージを覆し、やりがいや将来性といった仕事の現実的な部分にもきちんと触れています。
他にも日税連のホームページには、税理士の仕事や税理士会の事業を分かりやすく紹介している「税理士のしごと~What’s税理士」という動画や、税理士の資格取得方法、登録情報などもあるので、税理士に興味を持っている人が身近にいるならばホームページの閲覧を勧めてみてはいかがでしょうか。
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